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投稿 信濃鉄道 感想を投稿する

明治末期、篠ノ井線開通をきっかけとして、安曇野・大町においても鉄道誘致の機運が高まります。同じ頃、水力発電の好適地として高瀬渓谷に目をつけた中央資本が開発を計画しており、輸送路の確保が必要でした。1912(明治45)年、信濃鉄道株式会社が創立。片倉製糸紡績の設立者の一族であり、松本商工会議所の初代会頭でもある今井五介を社長に据え、工事建設も片倉組に託して1913(大正2)年4月に起工の今井五介の尽力により突貫工事を進め、1916(大正5)年11月には現信濃大町駅まで全線開通しました。県内の他のローカル線と異なり、官設鉄道と同じ規格を採用したため、中央線から列車を乗り入れ、直接輸送することが可能でした。その後、信濃鉄道は、高瀬川電源開発とも関わりながら、大町の近代化に大きな役割を果たし、1973(昭和12)年に国有化されました。