大町のひ・み・つ大町市伝統・文化に関する教育Webサイト

ホーム> デジタル教材検索> デジタル教材詳細

教材 「霊松寺の大いちょう」 感想を投稿する

大町の霊松寺(れいしょうじ)の和尚(おしょう)が、庭(にわ)の大(おお)きないちょうを切(き)らせたところ、切り口(くち)から血(ち)が出(で)たが、和尚は無理(むり)やり切らせてその木(き)を売(う)った。
しばらくして、庭木(にわき)作(づく)りのじいさんのところに法眼様(ほうげんさま:山伏(やまぶし)、修験者(しゅげんじゃ))が現(あらわ)れ、じいさんを不思議(ふしぎ)な場所(ばしょ)に連(つ)れて行(い)く。戻(もど)ってきた後(あと)、和尚が病(や)みついてしまう。
この後、霊松寺では、造作(ぞうさ)するときには必(かなら)ず一部(いちぶ)どこかを残(のこ)しておかないと、何()なにか変(かわ)わりことがあると言われている。

(霊松寺の和尚に関する別の話)
「霊松寺のおしょうさん」あづみ野児童文学会編『あづみ野 大町の民話』、
郷土出版社、1998年、p.93-97(霊松寺の気のいい和尚さんが、商人から真綿を買った際、真綿の間に銭を入れられ、実際よりも少ない量の真綿を高く買わされた。
次に会った時に仕返しをしようと、和尚さんは米のなかに銭を入れて商人に売る。
しかし、米は元々重いので、銭を入れてかえってもったいなかったのではないかと妻は後悔するが、人のいい和尚さんは気にしなかった。)
『北安曇郡郷土誌稿第二輯』(郷土研究社)p.72-74
大町民話の里づくり もんぺの会『語り継ぐ 大町の伝説-全380話-』(一草舎出版)p.66-67