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教材 仁科三湖のおいたち 感想を投稿する

 大町市には青木湖・中綱湖・木崎湖の3つの湖があり、仁科三湖とよばれています。3つの湖は南北にならんでいて、そこを日本で2番目に大きい断層が通っているので、断層でおちこんでできた「断層湖」と考えられてきました。
ところが、湖のまわりをくわしく調べてみると、青木湖の北にある佐野坂のすぐ西に大きな山くずれのあとがみつかりました。くずれた土砂が佐野坂をつくり、昔の姫川をせきとめて青木湖と中綱湖ができました。その後、鹿島川が運んできた土砂が農具川をせきとめて木崎湖ができました。
 ひろくみると、南の安曇野と北の白馬盆地の間に仁科三湖があります。そこでは東山と西山(北アルプス側の山)が近づいていて、平地がほとんどないせまい谷になっています。仁科三湖があるところは、もともとせきとめられやすかったのですね。
東山と西山が中綱のあたりでくっついているのはなぜでしょう? これが仁科三湖ができたおおもとの原因ですが、よくわっていません。きょうみがある人は、なぞときにチャレンジしてみてください。

■もっと調べるには⇨ 青木湖のできかたについては、山岳博物館発行「山と博物館」2017年12月号(http://www.omachi-sanpaku.com/sanpaku/pr/docs/yama_museum201712.pdf)にわかりやすい図があります。仁科三湖のくわしい地形はGoogle Earthや陰影起伏図(国土地理院 http://www.gsi.go.jp/bousaichiri/hillshademap.html)でみることができます。