信州大学ライフプランニング教育教材

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「波乱万丈の人生もどうにかなる」 西脇 育子さん(元公立中学校長)

「波乱万丈の人生もどうにかなる」 西脇 育子さん(元公立中学校長)

教育学部に入学してしまったので,教員になったという西脇さん。
 小学校教員として教員生活が始まるが,1年目終了時の春に結婚し転勤。その年に長女を出産。ご主人の家族と同居していたので,子供の世話をすべてお願いし,仕事の時間と家庭の時間とを完全に切り分けていたという。
 31歳で長男出産,家庭科専科になるも,32歳で乳がんになり2ヶ月休職。34歳で中学校に転ずるが,当時は男性教員が8割以上で仕事に男女差はないが,「セクハラ的な発言」や「女だから主任はやらせない」等はあった。しかし,気に留めず教師3分の1,母3分の1,家庭人3分の1と割り切り,やれることに全力で取り組んだという。36歳の時ご主人が経営する会社が倒産し,同時に,豪雨による地滑り災害で自宅は埋没し避難所生活に。37歳で自宅を購入したが,長女がもやもや病になり入退院を繰り返し,手術をしたが後遺症が残る。授業と家業の両立はハードだったが,家族の協力で「やるしかない」と乗り切る。53歳で教頭に56歳で校長になる。当時中学校の女性管理職は少なかったが,特に意識したこともなく,仕事内容にも変わりはなかった。退職後は,教職関連団体の金融部門で働くが新しいことばかりで学校とは全く違う世界を知ったという。また,公民館の裁縫講座の講師としても活動しているという。

波乱万丈の人生もどうにかなる(その1)
波乱万丈の人生もどうにかなる(その2)
波乱万丈の人生もどうにかなる(その3)
波乱万丈の人生もどうにかなる(その4)
波乱万丈の人生もどうにかなる(その5)
波乱万丈の人生もどうにかなる(その6)